測定・検証

Search Consoleの平均掲載順位はGoogleマップの順位?集計対象を比べる

Search Consoleの平均掲載順位、Googleマップの店舗順位、ビジネスプロフィールの行動指標を公式資料で比較。サイト全体の平均を店舗の順位と読み替えず、月次報告で何を確認すべきか整理します。

執筆・編集: トビレビMEO

制作会社から届いたレポートに「平均掲載順位が改善」と書かれている。これを見て、Googleマップでも自店が上に出るようになった、と報告してよいのでしょうか。

Search Consoleの平均掲載順位は、そのままGoogleマップの店舗順位には置き換えられません。 Search Consoleが集計するのは、検索結果に出たサイトへのリンクです。地図上で特定の店舗が何番目に並ぶかとは、対象も集計条件も異なります。

この記事では、GoogleのSearch Consoleとビジネスプロフィールの公式資料を比較し、月次報告で何を分けて読むとよいかを整理します。

平均掲載順位は「サイトへのリンク」を集計している

Googleの指標定義によると、Search Consoleの掲載順位は、検索結果にあるプロパティまたはページへのリンクの最上位の位置をもとに集計されます。「プロパティ」は、Search Consoleで管理するサイトなどの単位です。

同じサイトから一度に複数のリンクが出ても、それらの順位をすべて足して平均する考え方ではありません。サイト単位なら、その検索結果で最も上にあるリンクが基準になり、表示された機会について平均します。

このため、平均掲載順位には二つの条件が含まれます。

  • 何をまとめた値か:サイト全体か、特定のページか
  • どの検索をまとめた値か:期間やクエリなどで絞った範囲か

複数店舗を一つのサイトに載せている場合、サイト全体の平均をそのまま「駅前店の順位」と呼ぶと、別の店舗ページや記事の検索結果まで含めてしまいます。順位の高低を見る前に、担当者へ「どのページを対象にした数字ですか」と確認します。

公式資料を比べると、三つの対象に分かれる

順位や集客に関するレポートでも、同じものを数えているとは限りません。今回の一次資料比較を、対象ごとに整理すると次のようになります。

比べる情報対象と分かること
Search Consoleの平均掲載順位検索結果に出たサイトへのリンクの位置を、選んだ範囲で平均したもの
Googleのローカル検索結果検索者に対して表示される店舗・場所。関連性、距離、知名度などが関わる
ビジネスプロフィールのパフォーマンスプロフィールの閲覧、電話ボタンやウェブサイトのクリックなど、発見と行動の指標

Search Consoleのレポートはサイトの検索パフォーマンス、ローカル順位のヘルプは店舗の表示を決める主な要素、ビジネスプロフィールのヘルプはプロフィール上の閲覧・行動を説明しています。

三つを分けると、報告の使い道もはっきりします。サイトを見つけてもらう状況はSearch Console、地図上での並びは条件を記録した検索結果、プロフィールからの反応はパフォーマンスというように、確かめたいことに合う情報を選びます。これは各資料の定義を比較したうえでの運用上の提案です。

検索結果の位置と、地図の中での並びは同じ尺度ではない

Google検索には、通常のサイトリンクだけでなく、複数のリンクを含むまとまりもあります。Googleの指標定義は、多くの複合要素では、含まれるリンクが要素全体の掲載順位を共有すると説明しています。一方、要素によって例外もあります。検索結果の構成と掲載順位

この説明から、検索ページ上の位置を、あるまとまりの中での店舗の順番へ読み替えることはできません。「平均掲載順位が3だから、マップでも3番目」とする根拠にはならない、ということです。

ただし、「地域や店舗に関係する検索からのサイトデータは、Search Consoleに一切入らない」とするのも言い過ぎです。ここで区別したいのは検索テーマではなく、集計されたリンクの位置と、地図で観測した店舗の並びです。

平均が動いても、自店を一度検索した画面とは一致しない

Search Consoleでは、クエリ、ページ、国、デバイスなどでデータを見分けられます。Googleは、実際の検索結果が時間・場所・端末・最近の履歴などで変わることも説明しています。レポートの集計軸と検索結果の違い

たとえば、店名で探した人と、地域名と業種で探した人の割合が変われば、サイト全体の平均の読み方も変わります。これは説明用の例であり、特定店舗の変動理由を示すものではありません。平均が変わった理由を知りたいときは、同じページ・クエリ・端末などの条件へ絞って、どこが動いたかを確かめます。

地図上の店舗の見え方については、検索者と店舗との距離も関わります。自店内から一度検索した画面だけで、すべてのお客様から見た順位を代表させるのは難しいと分かります。距離の読み方は、Googleマップ検索に固定の「何km圏」はあるかで詳しく扱っています。

月次報告では、数字に「対象」と「条件」を添える

ここまでの比較を報告に使うなら、違う数値を一つの「MEO順位」にまとめず、それぞれに対象と条件を添えます。次は、店舗担当者と制作・運用担当者で確認するための提案です。

サイトの平均掲載順位を報告する場合

「Search Console・平均掲載順位」と指標名を書き、対象ページ、クエリ、期間、端末や国などの絞り込み条件を記録します。サイト全体の集計なら、その範囲が分かる名前にします。

マップ上の店舗順位を報告する場合

どの検索語を、どの地点・日時・検索画面で確認した結果かを記録します。Search Consoleの平均値を、その観測値の代わりに置きません。

電話やサイトへの行動を報告する場合

対象店舗と期間をそろえて、プロフィールのパフォーマンスを見ます。Googleの案内では、利用にはオーナー確認済みのプロフィールと関連するアカウントが必要で、すべての店舗にすべての指標が表示されるわけではありません。利用条件

電話ボタンやサイトへのクリックを、予約や来店の実績と同じ欄で扱わず、確かめたい行動に合う記録を使います。サイトに入った後の数字との違いは、プロフィールのクリックとGA4セッションの比較も参考になります。

まずは手元のレポートの「順位」という見出しを一つ選び、サイトのどのリンクか、地図のどの検索結果かを担当者と確かめてみてください。対象が分かると、次に直すページや、追加で確認する検索条件を具体的に相談できます。

出典・確認日