多店舗の電話番号をGoogleビジネスプロフィールへ登録するとき、本部が管理しやすい番号と利用者がその店舗へ連絡しやすい番号は、必ずしも同じではありません。
先に結論を言うと、各プロフィールのメイン番号は、できる限りその店舗に直接つながる番号を選びます。代表番号を検討する場合も、その番号が掲載対象の拠点へ直接つながり、事業者の直接管理下にあるかを先に確認します。受付で店舗を識別して正しい窓口へつなぐ手順は、その条件を満たしたうえでの運用確認です。番号を保存しただけで終わらせず、公開画面から実際に電話をかけ、別店舗へ誤接続しないか確認します。
この記事では、2026年10月30日に確認したGoogle公式ヘルプを基に、店舗ごとの番号を決め、保存後の公開表示と通話まで確かめる手順を説明します。
電話番号は「本部の都合」より来店前の連絡先で決める
Googleのビジネス情報ガイドライン(英語)では、電話番号は個々のビジネス拠点につながるものとし、可能な限り中央のコールセンターではなくローカル番号を使うよう案内しています。また、掲載対象とは別の番号へ転送する番号を使わず、事業者が直接管理する番号にすること、有料のプレミアム番号を使わないことも示しています。
したがって、多店舗で番号を決める基準は「本部で一括して契約しているか」ではなく、そのプロフィールを見た利用者が、表示中の店舗について問い合わせられるかです。
- 店舗直通の固定電話または携帯電話がある:その番号を第一候補にする
- 代表番号しかない:掲載対象の拠点へ直接つながり、事業者が直接管理する番号かを先に確認する
- 複数店舗が同じ番号を使う:受付で店舗を識別できるだけで公式条件を満たすと考えず、各掲載拠点への接続方法も確認する
- 有料のプレミアムレート番号やFAX番号:登録しない
電話番号は実際のビジネスが管理できるものを使います。計測目的で番号を差し替える場合も、利用者を別店舗へ送る転送や、管理できない番号にしないことが前提です。
メイン番号と追加番号は役割を分ける
プロフィール編集の公式ヘルプでは、メインの電話番号に加えて、最大2件の追加電話番号を設定できます。携帯電話と固定電話を登録でき、FAX番号は登録できません。電話での問い合わせを受けない業態では、番号を非表示にする選択肢も案内されています。
多店舗では、次のように役割を決めてから登録します。
| 欄 | 決め方 |
|---|---|
| メイン番号 | 利用者が最初にかける、その店舗への問い合わせ先 |
| 追加番号 | 予約専用など、同じ店舗について補助的に使う番号 |
追加番号を「別店舗の番号置き場」にしないことが重要です。たとえばA店のプロフィールへB店の番号を追加すると、どの店舗への電話か分からなくなります。番号の用途が説明できない場合は、無理に追加しません。
設定前に店舗別の電話台帳を作る
番号を画面へ入力する前に、1店舗1行の台帳を作ります。以下はGoogle指定の様式ではなく、誤接続を防ぐための編集部による運用例です。
| 項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 店舗コード | 社内で店舗を一意に識別するコード |
| Google上の店舗名 | 公開プロフィールと同じ店舗名 |
| メイン番号 | 最初に表示する番号 |
| 追加番号 | 必要な場合のみ、用途も記録 |
| 受電先 | 店舗、代表受付、予約センターなど |
| 対応時間 | 電話を受けられる曜日・時間 |
| 時間外の動作 | 留守番電話、無応答、別窓口案内など |
| 最終通話確認 | 日時、確認者、結果 |
公式サイト、店頭掲示、予約ページなどに同じ店舗の番号が掲載されている場合は、台帳と突き合わせます。不一致を見つけたときは、Google側だけを先に直すのではなく、どの番号を正とするか店舗責任者へ確認します。
店舗直通がない場合は代表番号の条件から確認する
店舗直通がないからといって、架空の番号や別店舗の番号を登録することはできません。代表番号を候補にする場合は、公式条件と受付動作を分け、次の順で確認します。
- 掲載する店舗やサービスへ直接つながり、別の番号へ転送する仕組みではない
- その番号を事業者が直接管理している
- 可能な場合はコールセンター番号よりローカル番号を優先する
- そのうえで、受付が店舗名や所在地を聞き、営業時間、在庫、予約などの質問を正しい窓口へ案内できる
一括確認の遅延に関する公式案内では、可能な場合はコールセンターではなく現地の電話番号を使い、転送ではなく掲載する店舗やサービスへ直接つながる電話番号を使うよう案内しています。受付で店舗を聞き分け、営業時間外も別店舗と誤認させない案内を用意することは、これらの条件を置き換える公式要件ではなく、編集部による受電ミス防止の提案です。
電話受付自体を行っていない店舗では、公式ヘルプにある非表示の選択肢を検討します。ただし、番号を隠したことで利用者が困らないよう、公式サイトや予約リンクなど、実際に対応できる連絡経路も確認してください。
Googleで電話番号を変更する手順
Google検索またはGoogleマップで、管理中のビジネスプロフィールを開いて変更します。
- 正しいGoogleアカウントでログインする
- 対象店舗のビジネスプロフィールを表示する
- 「プロフィールを編集」から連絡先の項目を開く
- メイン番号を入力し、必要な場合だけ追加番号を入力する
- 店舗名と番号をもう一度照合して保存する
- 編集画面と公開画面を分けて確認する
多店舗では、検索結果から似た店舗名を選び間違えることがあります。変更前に、住所と店舗コードを台帳で照合します。多数店舗を更新する場合の一括管理は、Googleビジネスプロフィールを多店舗で一括管理する方法も参照してください。
保存後は外部端末から通話テストをする
「保存できた」と「利用者が正しい店舗へつながる」は別の確認です。公開表示へ反映されたあと、プロフィールを管理していない端末から電話をかけます。
- 公開画面に意図した番号が表示されているか
- 電話を受けた人が対象店舗名を答えられるか
- 別店舗へ誤接続しないか
- 営業時間内に応答できるか
- 時間外の案内が店舗名と一致しているか
- 公式サイトや予約ページの番号と矛盾していないか
全店舗へ同じ日に変更を広げる前に、受付方式の異なる2〜3店舗で試すと、台帳や案内文の不足を見つけやすくなります。これはGoogleの必須手順ではなく、編集部による誤更新防止の提案です。
多店舗で起きやすい失敗
全店舗へ同じ代表番号を入れて終える
代表番号を使う場合、受付が店舗を識別できるだけでは足りません。掲載拠点へ直接つながること、事業者が番号を直接管理していること、可能ならローカル番号を優先することを確認したうえで、店舗名、所在地、問い合わせ内容を聞く受付手順も通話テストします。
追加番号へ別店舗の番号を入れる
追加番号は同じ店舗の連絡先として使います。別店舗への誘導に使うと、利用者が見ているプロフィールと受電先が一致しません。
保存直後に完了扱いにする
Googleによる確認が入る場合があり、公開表示の反映時期は一定ではありません。更新台帳では「保存済み」と「公開表示・通話確認済み」を分けます。Googleによるプロフィール更新が表示された場合も、店舗の実態と照合して承認または修正します。
電話番号だけを直して、サイト側を残す
検索結果、公式サイト、予約ページで別の番号が並ぶと、どこへ電話すべきか判断しにくくなります。ウェブサイト・予約リンクの設定も合わせて確認します。
今日の確認リスト
- 1店舗1行の電話台帳を作った
- メイン番号が対象店舗への問い合わせ先になっている
- 追加番号の用途を説明できる
- 代表番号を使う場合は、掲載拠点への直接接続と事業者による直接管理を確認した
- 代表受付が店舗を特定し、正しい窓口へ案内できる
- 公開画面と公式サイトの番号が一致している
- 外部端末から通話し、店舗名と接続先を確認した
- 確認日時と担当者を台帳へ残した
電話番号は、プロフィール上の一項目ではなく、来店前の利用者と店舗をつなぐ窓口です。多店舗では、番号の正しさだけでなく、誰が受けて、どの店舗へ案内し、いつ確認したかまで管理しましょう。

