「まつげパーマも眉毛メニューもあるのに、Googleマップでは店名とカテゴリしか伝わらない」「全店舗へ同じサービスを登録したら、一部店舗では扱っていなかった」。複数のサービスや店舗を運営していると、こうした情報の不足や取り違えが起きやすくなります。
Googleビジネスプロフィールのサービス欄では、対象となる業種の店舗が、提供サービスをカテゴリに分け、価格や説明などの詳細を追加できます。Googleが用意した候補から選ぶほか、実際の提供内容に合うカスタムサービスを追加できる場合もあります。
結論は、検索されそうな言葉を増やすのではなく、来店前に確認したい「何を受けられるか」「どの店舗で受けられるか」「価格をどう確認するか」を、サービス単位で正確に分けることです。登録後は保存できたことと、Google検索・Googleマップで利用者に表示されたことを別々に確認します。
この記事は、Googleの公式ヘルプと開発者資料を2026年10月11日(日本時間)に確認した一般向けガイドです。新機能の発表記事ではなく、発表日・施行日・地域限定提供・段階提供の開始を案内するものではありません。サービス機能は一部のカテゴリで利用でき、候補はカテゴリや国によって異なり、変わることがあります。登録による検索順位、表示回数、予約、来店は保証されません。
今日やること
まず1店舗だけ選び、現在提供している主なサービスを3件に絞って、次を確認してください。
- サービス名は、店内メニューや公式サイトと同じ意味になっているか
- その店舗で現在、本当に提供しているか
- 価格を1つの金額で案内できるか。条件で変わるなら何が違うか
- 初めての人が、対象・内容・含まれるものを短く理解できるか
- 予約や詳細確認に使う店舗別ページが正しいか
3件を正しく登録し、公開表示まで確認してから、残りのサービスや他店舗へ広げます。
カテゴリ、サービス、説明、リンクの役割を分ける
複数のサービスを伝えたいとき、すべてを店舗名やカテゴリへ詰め込む必要はありません。各項目の役割を分けます。
| 項目 | 伝える内容 |
|---|---|
| メイン・追加カテゴリ | その場所が「何の事業か」 |
| サービス | その場所で「何を受けられるか」 |
| ビジネスの説明 | 店舗全体の特徴や提供方針 |
| ウェブサイト・予約リンク | 詳細を読み、予約や問い合わせへ進むページ |
たとえば、ネイル、まつげ、眉毛の施術を同じ店舗で提供していても、店舗名へすべての施術名を足すのではなく、実態に合うカテゴリを選び、具体的な施術をサービス欄で分けます。カテゴリの詳しい考え方はGoogleビジネスプロフィールのカテゴリの選び方で確認できます。
Googleは、サービス業など特定カテゴリのビジネスでサービスを直接掲載できる場合があると説明しています。提供サービスが検索されたときにプロフィール上で強調表示される場合があり、Googleマップアプリでは利用者が「サービス」から一覧を確認できる場合があります。ただし、「登録すれば必ず特定の検索語で強調される」という保証ではありません。
登録前に「店舗別サービス台帳」を作る
多店舗では、管理画面を開いてから文章を考えると、他店の価格や提供内容をコピーしやすくなります。先に、店舗側で確認できる情報をまとめます。
最低限、サービスごとに次を記録します。
- 店舗コードまたは店舗名
- サービスの正式名称
- 提供中、休止中、未確認の区別
- Googleの候補にあるか、カスタム登録が必要か
- 税込み・税抜き、固定価格・条件別などの価格の前提
- サービスに含まれる内容と、含まれない内容
- 店舗限定の条件、対象、受付上の注意
- 内容を確認した役割と確認日
- Googleへ保存した日と、公開表示を確認した日
これはGoogle指定の書式ではなく、取り違えを防ぐための運用案です。顧客名、施術履歴、問い合わせ内容などの個人情報は記録しません。担当者名が不要なら、「店舗責任者」「本部メニュー担当」のように役割で残せます。
全店共通と店舗差分を分ける
台帳では、情報を次の3つに分けると確認しやすくなります。
- 全店共通:名称、基本的な内容、ブランド共通の注意
- 店舗ごとの差分:価格、取扱状況、設備や担当者による提供条件
- 未確認:本部資料だけでは判断できず、店舗確認が必要な項目
「未確認」を空欄のまま全店共通として扱わないことが大切です。サービス名が同じでも、価格、施術範囲、提供曜日、選べる内容が異なるなら、各店舗の事実に合わせます。
サービス名は短く具体的にする
サービス名だけを読んだ人が、何を受けられるか判断できる表現にします。
たとえば、以下は説明用の架空例です。
- 曖昧な例:「おすすめコース」「人気No.1」「お悩み解決」
- 具体化した例:「眉毛スタイリング」「自転車パンク修理」「エアコンクリーニング」
「人気No.1」のような表示には、何の順位か、いつの情報かがありません。サービス名は実際の提供内容にし、特徴や条件は説明で補います。検索語を並べるために、地域名、悩み、効果を不自然に連結しないでください。
Googleの公式ヘルプでは、カスタムサービス名に次の内容を含めないよう案内しています。違反する名称は自動的に不承認となります。
- 冒とく的な表現
- 意味不明な内容
- 個人情報
- 価格
- 電話番号
価格はサービス名へ「3,000円」と入れず、利用できる価格欄へ分けます。電話番号や担当者名も、サービス名で案内しません。
説明文は「対象・内容・条件」の順で書く
説明文では、広告らしい言葉を増やすより、初めての人が選ぶための条件を短く整理します。
おすすめの順序は次のとおりです。
- どのような人・依頼を対象にするか
- 何を行い、何が含まれるか
- 内容や価格が変わる条件は何か
- 店舗ごとの注意があれば何か
以下は実在店舗のサービスや効果を示すものではなく、書き分けを説明する架空例です。
眉毛スタイリング 眉の形を相談し、現在の状態に合わせて整えるメニューです。仕上げ方法と追加施術の有無により内容が異なります。対象店舗と当日の受付条件は予約ページでご確認ください。
「必ず似合う」「一度で悩みが解消する」「地域で一番」といった、確認できない効果や優位性は書きません。医療、美容、修理など判断への影響が大きいサービスでは、資格、適応、効果、安全性を推測せず、公開できる正式資料と店舗の承認内容に合わせます。
スマートフォンで読みやすくする
説明文は1文へ情報を詰め込まず、最初の文でサービスの中身が分かるようにします。専門用語が必要なら、その直後に一般的な言葉で意味を補います。
全サービスに同じ長い店舗紹介を繰り返すと、違いが分かりにくくなります。店舗全体の考え方はビジネスの説明へ、個別サービスの内容はサービス欄へ分けてください。
価格は「表示できる金額」と「条件」をそろえる
Googleのサービスエディタでは、対象のサービスに価格などの詳細を追加できます。入力前に、店頭、公式サイト、予約ページ、Googleで金額が食い違っていないか確認します。
固定価格を案内できる場合は、税込み・税抜き、追加料金の有無を店舗の公開方針とそろえます。サイズ、作業範囲、指名、材料、オプションなどで金額が変わる場合は、実際の画面で選べる価格の形式を確認し、1つの金額を無理に「代表価格」として登録しないでください。
価格欄だけでは条件を正確に伝えられない場合は、サービス説明で違いが生じる条件を短く示し、詳しい料金を確認できる店舗別の公開ページを整えます。Googleのサービス欄へ管理画面用URLや別店舗のページを入れるのではなく、ウェブサイト・予約リンクを正しい公開ページへ設定します。リンクの選び方はウェブサイト・予約リンク設定ガイドも参照してください。
Googleでサービスを追加・編集する手順
公式ヘルプで案内されている基本手順は次のとおりです。検索、Googleマップ、端末によって使える管理機能や表示が異なる場合があります。
1. 対象店舗を確認する
サービスを編集する権限があるGoogleアカウントでログインし、対象のビジネスプロフィールを開きます。似た店舗名が並ぶ場合は、住所、電話番号、店舗コードなどを台帳と照合します。
2. 「サービスを編集」を開く
プロフィールで「サービスを編集」を選びます。項目が表示されない場合は、後述の「うまくいかないとき」を確認してください。
3. Googleの候補を先に確認する
業種に合わせた候補に、実際のサービスと同じ内容があれば選択します。Googleの開発者資料では、事前定義されたサービスはカテゴリと国によって異なり、一覧は動的に変わる場合があると説明されています。
以前作った台帳に候補名を固定し続けず、更新時に実際の画面を確認します。候補にない場合だけ「カスタムのサービスを追加」を検討します。
4. 価格と説明を追加する
編集するサービスを選び、確認済みの価格や説明を入力します。名称、価格、説明が別店舗の内容になっていないか見直します。
サービスのカテゴリを増やすために「新しい業種を追加」する場合も、その業種を実際に提供していることが前提です。Googleは、カテゴリの追加・変更でオーナー確認を再度求める場合があると案内しています。サービス候補を出すためだけに、実態と異なるカテゴリを追加しないでください。
5. 保存し、編集状態を確認する
保存後の編集は、Googleのガイドラインに沿っているか審査される場合があります。公式ヘルプでは、承認済み、不承認、保留中の状態が案内されています。
保留中なら、保存操作を何度も繰り返すのではなく、対象店舗、変更内容、送信日時を記録して状態を確認します。不承認の場合は、名前へ電話番号や価格を入れていないか、内容が実際のサービスと一致しているかを見直し、利用できる場合は公式の再審査手順を確認します。
6. 利用者側の表示を確認する
管理画面で保存できても、確認作業は終わりではありません。
- Google検索で店舗名を検索する
- Googleマップアプリで同じ店舗を開く
- 「サービス」から名称、価格、説明を確認する
- ウェブサイト・予約リンクが対象店舗のページを開くか確認する
- 古いサービスや、他店舗だけのサービスが残っていないか確認する
Googleは、サービスがプロフィール上で強調表示される場合があると案内しています。「サービス」欄に登録できたことと、特定の検索結果で必ず強調表示されることは分けて考えてください。
多店舗へ安全に広げる5ステップ
1. 代表店舗ではなく「差がある店舗」を選ぶ
最初の確認では、全店共通の店舗だけでなく、価格や取扱サービスに差がある店舗を含めます。たとえば、都心店、郊外店、小型店など、運用条件が異なる店舗を少数選びます。
2. 共通原稿と差分を承認する
本部は共通の名称と説明案を作り、各店舗は取扱状況、価格、店舗固有条件を確認します。「返信がない店舗は全店共通」とは扱わず、未確認のまま残します。
3. 1店舗で保存と公開表示を確認する
候補サービス、カスタムサービス、価格、説明が意図どおり保存され、利用者側でどう見えるかを確認します。画面名や表示順が社内手順書と違う場合は、最新の公式ヘルプと実画面を優先します。
4. 同じ条件の店舗群へ広げる
確認済みの店舗を、同じ取扱内容と価格条件のグループへ分けて反映します。全店を一度に完了扱いせず、店舗ごとに「保存済み」「公開表示確認済み」を記録します。
5. 変更のきっかけを決める
次の変更があったときは、Googleだけでなく店頭、ホームページ、予約ページの情報も点検します。
- 価格改定
- 新サービスの開始、終了、休止
- 提供店舗や対象者の変更
- 予約方法やリンク先の変更
- 店舗統合、移転、業態変更
更新日を一律に決めるだけでなく、変更が発生したときに誰がどこを直すか決めておくと、古い情報を残しにくくなります。
仮例:3店舗へ同じメニューをコピーしない
ここでは、判断手順を示すための架空の美容サロンを例にします。実在店舗の実績ではありません。
本部が「眉毛スタイリング」を新たに案内することになりました。
- A店:通常メニューとして提供し、固定価格を確認済み
- B店:提供しているが、追加施術で価格が変わる
- C店:担当者不在のため、現在は受付停止中
この場合、A店の名称・価格・説明を3店舗へそのままコピーしません。
A店は確認済みの固定価格を登録候補にします。B店は価格が変わる条件を整理し、実際の画面で誤解のない価格形式を選びます。C店は「全店共通メニューだから」という理由で提供中にせず、受付再開が確認できるまで登録を保留します。
このように、共通原稿を作ることと、全店舗へ同じ情報を公開することは別です。
外部システムや運用会社で更新するときの確認
Google Business Profile APIの公式資料では、サービス一覧をAPIで取得・更新できます。ただし、すべてのプロフィールが対象ではなく、プロフィールのメタデータでサービス一覧を変更できる状態か確認する必要があります。また、APIでは個々のサービスだけを更新する方式はサポートされず、サービス項目の一覧として更新します。
外部システムや運用会社へ依頼する場合は、次を質問してください。
- 対象店舗がサービス一覧を変更できる状態か確認したか
- 変更前のサービス一覧を取得し、残すサービスを含めて比較したか
- 1件の追加で、既存サービス全体を欠落させないか
- カテゴリや国ごとに異なる最新候補を確認したか
- 店舗が変更内容を承認してから更新するか
- 更新後に、店舗へ変更内容と結果を通知するか
GoogleのAPIポリシーは、店舗オーナーに代わって情報を管理する事業者へ、変更内容の透明性を求めています。APIで保存できることだけを理由に、未確認のサービスを全店へ自動追加しないでください。自社ツールや外部サービスの実装だけで、Googleの規約に適合していると断定することもできません。
うまくいかないときの確認
「サービスを編集」が表示されない
サービス機能はすべての業種で使えるわけではありません。まず、正しい店舗とGoogleアカウントを開いているか、オーナー確認や管理権限の状態、現在のカテゴリを確認します。
機能を表示するためだけに、実態と違うカテゴリへ変更しないでください。検索とGoogleマップ、端末により管理機能が異なる場合もあるため、最新の公式ヘルプと実画面を確認します。
カスタムサービスが不承認になる
名称に価格、電話番号、個人情報、意味不明な語句が入っていないか確認します。宣伝文を削って実際のサービス名へ戻し、説明と価格を別の欄に分けます。
保存したのに表示されない
編集状態が保留中または不承認になっていないか確認します。Google検索とGoogleマップアプリの両方を確認し、日時と端末を記録します。反映待ちの可能性があるときに、同じサービスを表記違いで重複登録しないでください。
公式ヘルプは審査に通常は最長10分ほど、場合によっては最長30日ほどかかることがあると案内しています。これはすべての編集がその時間で表示される保証ではありません。
サービスごとに別プロフィールを作りたくなった
Googleは、1つのビジネスが異なるサービスを提供していても、サービスごとにプロフィールを作らず、1つのプロフィールへ各サービスを列挙するよう案内しています。既存プロフィールへアクセスできない場合も、新規作成ではなく、所有権の確認や権限リクエストを先に行います。
重複がすでにある場合は、Googleビジネスプロフィールの重複を統合する方法を確認してください。
公開前のチェックリスト
- 対象店舗と編集アカウントを取り違えていない
- その店舗で現在提供しているサービスだけを選んだ
- Googleの候補を確認してからカスタムサービスを作った
- カスタムサービス名に価格、電話番号、個人情報を入れていない
- 説明は対象、内容、条件の順で短く書いた
- 確認できない効果、順位、実績を追加していない
- 価格と条件が店頭、サイト、予約ページと一致している
- 全店共通と店舗ごとの差分、未確認を分けた
- 保存状態と利用者側の公開表示を別々に確認した
- 更新日、確認日、次に見直すきっかけを記録した
サービス欄の目的は、項目数を増やすことではありません。利用者が「この店舗で自分が必要なサービスを受けられるか」を判断でき、店舗側も内容を説明できる状態にすることです。まず1店舗・3サービスから、正確さと店舗差分を確認してください。
公式資料
以下を2026年10月11日(日本時間)に確認しました。
